京丹後へ。天女、羽衣、豊受姫。
この旅は、ある御方と奇跡のように偶然の重なりで出逢わせていただいたことから始まりました。
「本当の古い日本のことを教えてくださる方に出逢わせてください」
そう目を閉じて祈ったあとに起こった一つながりの出来事によって出逢えた方でした。
それは、互いのハート、ご先祖様、転生、何か深い思いやりに満ちた導きのようでした。
京丹後に古くから遺され伝えられている天女の羽衣伝説。
伝説ではない、確かな足跡を辿らせていただきました。
それぞれの地で感じる懐かしさ、愛おしさ、慈しみ、そして豊かさ。
源から現れる調和そのもの。
私にとって、それらはすべて「ここが故郷なんだ」と感じる地の一つだったのでした。
そしてきっと誰の中にもある、繊細さ、奥ゆかしさ、尊い調和の広がりと根源的豊穣。
山間の集落、そこに広がる田畑。
天女たちが降り立ち風に吹かれた山の頂、地上に立つためにくぐった水。
懐かしい海。そして波の音。
海にある龍宮を想う唄の響きは海の泡そのものだったのです。
忘れ得ぬ旅になりました。
忘れるどころか、
豊受姫の振動をこの身に受け取らせていただいた、かけがえのない旅になったのでした。
美しい目覚めの旅。
ご案内に、共に旅して下さった皆様に、このはからいのすべてに心から感謝いたします。